REPORT 現地レポート

SoftBank CUP 2024 (東京大会)[GAME1]日本 84-85 韓国「敗戦から学ばなければ、この試合自体が無駄になってしまう」河村勇輝選手

2024年7月6日

 韓国代表と対戦する「SoftBank CUP 2024 (東京大会)」が有明アリーナで開幕。GAME1は韓国に最大20点リードされるも第4クォーターに猛追します。残り37秒、河村勇輝選手が立て続けにフリースローをもらって84-82と逆転に成功。その後、同点に追いつかれて迎えた残り0.9秒。日本は守り切れずにファウルをしてしまい、韓国にフリースローを与えてしまいました。1本目を決められ逆転を許し、2本目は外したことで時間が流れ、日本のオフェンスチャンスがないまま84-85で試合終了。トム・ホーバスヘッドコーチは「日本らしいプレーが足りなかった」という展開で惜しくも敗れました。

 スタッツを比較すれば、3ポイントシュートはどちらも11本を成功させましたが、50%と高確率で決めた韓国に対し、日本は31.4%。「ノーマークで打てたシュートは何度もありましたが、この確率では足りません」とホーバスヘッドコーチは指摘します。

 第4クォーターは32-13と19点リードし、最後の10分間だけは日本らしさを発揮。しかし、それ以前の30分間のパフォーマンスについて、河村選手は「ディフェンスの遂行力がすごく悪く、フリースロー後やハーフコートでのディフェンスのカバレッジのミス、またオンボールのプレッシャーが足りていないのは明らかでした」と課題を挙げます。

 20点差を追いかけて迎えた第4クォーター、積極的にゴールを狙う河村選手とともに、最年少20歳のジェイコブス晶選手の連続3ポイントシュートで流れを変えます。このクォーターだけで16点、4アシストの河村選手の活躍で逆転しましたが、勝たせることはできませんでした。「(北海道大会での)オーストラリア戦の課題を修正して臨んだこの試合は、勝たなければいけなかったです。若手中心の韓国を相手にリバウンドで負け、試合の入りから相手の方がエネルギーがすごかったです。自分たちがやるべき身体をぶつけるヒットファーストやフィジカルにディフェンスをすることが常に相手にされ、後手になってしまいました」と河村選手は危機感を持ちます。

「敗戦から学ばなければ、この試合自体が無駄になってしまいます。マインドセットも切り替えて、次の日曜日の試合は自分たちからヒットファーストをして、ディフェンスの遂行力を高めて戦うことが必要になります」

 ホーバスヘッドコーチは、この敗戦で選手たちが目を覚ます機会になることを望んでいます。昨年も韓国との強化試合の初戦は、強度やエナジーが足りずに敗戦し、そこからギアが上がりました。「アジャストしたり、修正しなければ我々が目指す道を進めない」とホーバスヘッドコーチは言い、世界トップレベルを常に意識したマインドセットを求めます。本番まで「まだ3週間ある」と考え、7月7日(日)のGAME2はステップアップし、練習では見られていた日本らしいプレーを期待しましょう。

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